お客様から力の抜き方がわからない、力を抜いてと言われても逆に力んでしまうという声を時々頂戴することがあります。
常に肩に力が入って肩こりを感じておられたり、胸を張って背中に張りを感じておられたり、
スポーツの動きがぎこちなかったり、人によって様々ですが、本人が力んでいるということに気づいていないパターンも(笑)
まさに私も力を抜くということがよくわからなかった人間ですので、そんな方のお役に立てたら幸いです。
原因は様々であり、いろんな環境が相まってその方の力みを作っていますが、それを作っているのが脳みそであることは間違いありません。
脳みそは身体から上がってくる色々な感覚刺激を受け止めて自分の身体をどう動かすのか指令を送ってくれています。その際、まず判断がされるのは安全か危険かという判断です。
脳みそが危険と判断した時は身体はガチッと固まるように動きます。
例えば、後ろから誰かにワッ!!と驚かされると、カラダは硬直し、全身に力が入りますよね。
まさにそのような状況を作っている要因が何かあるということです。
今回は、姿勢という面から見た要因をご案内させていただきます。
①姿勢の土台となる足元の要素から!
足には衝撃吸収と力を伝えるという役割があります。
そのために人は足のアーチを持っています。
この足のアーチが潰れていたとしたら、、
歩いたり走ったりした時に衝撃吸収がうまくいかない、これって脳には危険信号です(笑)
↓
足より上の部分で衝撃吸収する必要がある
↓
別の筋肉を緊張させて衝撃吸収を補う
ということにつながり、結果身体の緊張につながります。
また、足裏にはメカのレセプターという身体のセンサーが多数存在し、脳に姿勢制御のための情報を送っています。
刺激が少なく脳への情報が少ないと、脳が身体の輪郭を捉えるための要素が減り、力むことでそれを補うということも起きます。
②背骨のS字カーブが崩れていることで、重力に正しく逆らうことができず、背中や首の筋肉などが過度に緊張してしまうことにより、力みも生じやすくなります。
それに大きく関わるのが呼吸です。
私たちは安静時での呼吸で横隔膜という筋肉を使っています。
息を吸った時に横隔膜が縮み、はいた時に弛緩します。
現代ではデスクワークやスマートフォンの使用増加、履物の影響により、頭が前に出たり、反り腰になったりと背骨のS字カーブが崩れやすい環境にあります。
そうなると、背骨や肋骨についている横隔膜の機能が低下しやすくなり、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなることで、首や肩の筋肉、腰の筋肉を緊張させて呼吸をカバーするので、力みにつながりやすくなります。
また、人が意識的に自律神経をコントロールできるのがこの呼吸。
息を吸うときには交感神経、吐くときには副交感神経のスイッチが入ります。
呼吸が浅くなることで吸う量が多くなり、交感神経優位になると身体は常に緊張モードになります。交感神経は闘争・逃走神経とも言われているため、力みにつながる可能性はやはり高くなると言えます。
では、力を抜くために、足裏のアーチを取り戻し、背骨のS字を取り戻し、息を吐くエクササイズをご紹介します。
足裏アーチアプローチ
ノットアウトやボールを使って足裏に圧をかけながら転がします。
背骨を動かし、息を吐くエクササイズ
オブリークツイスト
横向きで肘をつき、脚は前後90度に、上側の腕をバンザイさせてから脇の下をくぐらせるようにツイストする。
マシンを使ったロールオーバー
膝を自分の胸に引き寄せるように脚を持ち上げたところから背骨を一つずつ上からゆっくりとつけていく。
詳しいやり方を知りたい方はお気軽にお問い合わせくださいませ!