裸眠の気持ちいい季節だ。
「らみん」とは、素っ裸で眠ること。
私がまだコンディショニングに出会う前のこと。
冷えで困っていたとき、健康に見識の深い友人が
靴下の重ね履きより、厚着より、まず脱ぐこと。
裸で寝てごらん、冷えなんてすぐなくなる、と教えてくれた。
何かピンとくるものがあって、
寒波のやって来た12月、意を決して部屋着を脱ぎ
身ひとつでふとんに飛び込んだ。ゆっくり呼吸しながら様子を見る。
じわじわと自家発熱が始まり、2分もすると全身がぽかぽかあたたまってきた。
夜中に汗でぬるぬるしている胸元にびっくりして目が覚めた。
暖房も、電気毛布もなし。ふとん1枚、真冬の京都のことである。
引っかかるものがないから寝返りはスムーズ。肩こりも楽になった気がする。
何より眠りが深く目覚めがすっきりしている。
起きたての身体はぽかぽかしていて、裸のまま歩き回りたくなるほど。
繰り返すが12月のことである。
私が興奮気味にそのことを友人に話すと、友人がまた友人に伝え、仲間内では
いつのまにか裸眠と名付けられ定着していった。
抵抗を示す人、シーツが不潔だという人、絶対無理と拒む人、
人生観が変わるくらい気持ちいい、もうパジャマ着れない。反応は様々。
でもほとんどの人がパジャマを着て寝るより暖かさを感じ、日常の体温が上がることを実感した。
この上ない開放感、眠るのがたのしみになり、悩みが減っていくような。楽観的になるような。
その効果はすごかった。そして改めて思う。睡眠は大事。
やがて私はコンディショニングに出会い、衝撃を受ける。初リセットはほんとに痛かった。
全身の血やリンパが巡り、私の身体は息を吹き返したようだった。
ずっと探していたものについに出会った予感がした。
コンディショニングをお仕事にしたい。650の筋肉と200の骨と仲良くなりたい。
眠っていた脳細胞を叩き起こして学んだ。
私がいちばん心をつかまれたのは呼吸だった。喘息もちで呼吸が苦手だった私にとって
それはとっても意外なことだった。呼吸が大事であることはずっと前から知っていたはずだけど
コンディショニングのおかげで苦手な呼吸は身近なものに変わりつつあった。呼吸について
知識が深まるごとにわくわくが止まらなくなった。
毎日20000回繰り返される筋トレ、そのうちの10回でも20回でもより良い呼吸がされたなら身体はどれだけ変わるだろう。私自身まだまだ探求中だ。
トレーナーたちの練習に立ち会うことはとても勉強になり、本当にたのしい。
「ちひろさん寝てください」と寝かされてあちこち圧され、揺らされ、結構とんでもないところを
触られたりしながら実験台になる。心は花岡青州の妻だ。
そんな時のトレーナーの目はキラキラ輝き、変化を待つ私のわくわくも止まらない。鏡の前に立って2人で「おーっ」という時のたのしさ。
セッションの終わり「○○さんの膝の痛みがなくなったんです!!」「○○さんスクワットがこんなに深くできるようになりました」「冷たかった足があったかくなったんです」その喜びに満ちた
笑顔を見るたび素晴らしい仕事だなあと感動する。
果てない探究心、お客様の最善を考える想像力と思いやり。
エネルギーに溢れたその手からは特別な力が発せられてるのを感じる。
小さい頃、快適に目覚めた記憶がない。
朝起きるのはいつもしんどく大変だった。だんだんに自分の身体の癖と弱点がわかり悪化させない術を身につけながら大きくなった。大人になってからはありとあらゆる健康への道を求めてきた。
人生を折り返してからようやくコンディショニングに巡り会えた。目覚めはいつでも快適になり
あちこち痛かった身体から痛みは消えた。コンディショニングの一端に関われたことを本当に
しあわせに思う。
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注、裸眠はBe-Styleが推奨している内容ではありません。