姿勢が悪い!と指摘されてピシッと良い姿勢を無理に作っていませんか?
小学校でキヲツケ!と言われてみんながバシッと1の字になるように。
背中が丸まっていると言われて胸をグッと突き出したり、座っていて丸くなっていると気づいてグッと腰をそらせたり、
頑張って作る姿勢はやはり疲れますし長続きしません。
気づいたらまた丸くなってた・・なんてことはありませんか?
もしくは、その姿勢を取っているとどこか別の場所が辛くなってきたりする事も・・
果たしてそれは本当に良い姿勢なのでしょうか?
ではどうやって良い姿勢を作っていくのか?
私たちがオススメするのはエクササイズです。
つまり、筋肉を動かすということです。 動かし方は2通りで、使いすぎの筋肉を整えるエクササイズと、使えていない筋肉を動かすエクササイズです。
筋肉は使いすぎでも使えてなさすぎでも固まってしまいます。
そのアンバランスが姿勢不良の原因となります。
基本的には筋肉の関係は表と裏の関係で、互いの筋肉がテンションを保ちあって姿勢のバランスを取っています。
例えば、腕の表と裏は上腕二頭筋と上腕三頭筋、太ももの表と裏は表の大腿四頭筋と裏のハムストリングス、お腹の表側は腹直筋で反対の背中は脊柱起立筋といったところです。このテンションがいかに最適に作れているかが重要です!
例えば、イスに座った姿勢を例にあげてみましょう。
イスに座ることで股関節は曲がった状態が続きます。
股関節を曲げる代表筋肉は腸腰筋、伸ばす筋肉は大臀筋です。
ずっと座ったままでいると、筋肉は表が縮めば反対側は伸ばされる関係になっているため腸腰筋は縮みっぱなし、大臀筋は伸ばされっぱなしになります。(完全な伸び縮みではない)
中途半端に縮む、もしくは伸びた筋肉は血流が滞り、リンパの流れも遅く、固まってしまいます。
そのまま放置しておくと、その姿勢が癖になり習慣化していくのです。
その姿勢を正そうと無理やり頑張っても、固まった筋肉は動かないので、腰を反らせるしかなくなります。
一見正しい姿勢をとれているように見えるかもしれませんが、実際は筋肉を正しく使って作った姿勢ではないので、
1部に負荷が集中したバランスは崩れたままの状態ということになります。
姿勢づくりのためには、アンバランスになった筋肉のテンションを整え、動かすことによって表と裏の筋肉がうまい具合で引っ張り合いっこして関節、骨格を支えている状態を作ることが必要なのです!
もう一つ大事なことは、気になる部分だけでなく、身体全体の筋肉を満遍なく使うことです。
トレーニングの効果を出すためのルールの一つにまず全体性の原則というものがあり、
バランスよく全身をエクササイズする方が身体の変化は出やすいと言われています。
そして何より、背骨は首から仙骨まで繋がっているので、上半身も下半身もお互いに影響しあって身体を支えています。
上半身のアンバランスがきになる方も、下半身のアンバランスがきになる方も、両方のエクササイズが必要なのです。
先程の座った姿勢でいうと、座位で思いっきり腰を丸めてみてください。
肩も頭も前に出やすくなるのを感じていただけるはずです。
その逆で腰を丸めたままでは頭も肩も後ろに引けないことも実感できることと思います。
つまり、目に見える首や背中だけのアプローチでは、腰の丸まりからまたアンバランスが生じてしまう可能性もあるのです。
したがって、上から下までトータルでケアすることで、根本的な姿勢の改善と持続できる姿勢を手に入れることができます。
どのようにアプローチしていくかの割合はその方の姿勢によって様々なので、一度ご自身の姿勢をチェックしていただくことをお勧めします!