コンディショニングではつねに呼吸の大切さをお伝えしている。
しかし、膝の痛みや、腰痛の前では呼吸は二の次、三の次。それは仕方のないこと。
それでもやっぱり呼吸は鉄壁の特効薬。呼吸の大切さをお伝えしたい。
先日、セッションルームへとお客様をご案内をしながら、頭痛で悩まれてるその方と
いかに呼吸が大事かという話になった。せめてトレーナーが来るまでの1、2分、
ゆっくり呼吸をしてみてください、とお伝えしその場を後にした。
トレーナーが到着すると
TARZANの呼吸特集を息をころして真剣に読んでらしたとのこと 笑。
情報があふれ、日々の忙しさに追われる私たちはどうしても頭が先行して生きている。
呼吸が深く出来るとき、独特の満ち足りた感覚になる。その瞬間、私はわずかに野生を取り戻している気がしてならない。
生まれた途端おぎゃあと泣いて息をして、この地上で私たちの人生はスタートを切る。
呼吸は根源的な営みなのだと実感する。
実用的なことで言えば、冷えや肩こりの改善、快眠、ストレスの減少というすごい効果をもたらす呼吸。お悩みオールスターに対抗できるのだ。当たり前になってる呼吸の、その質を少し上げるだけ。ほんの少し意識するだけで呼吸は格段に変わる。
まず呼吸に意識を向け、ゆっくり丁寧に3分呼吸してみてほしい。
背筋は緊張しないように。まっすぐに、坐骨で座り、目は軽く閉じる。
口も軽く閉じ、舌先は上の歯茎の内側につける。手のひらは上向きに。鼻で呼吸。
はじめの1分は頭に浮かんでくる考えを観察したり、手に感じる感触、聞こえてくる音に集中する。
次の1分はひたすら呼吸に集中する。入ってくる息と出て行く息。呼吸を数えてもいい。
最後の1分は体の状態を意識する。痛いところ、痒いところ、身体全体をスキャンするイメージ。
呼吸がスムーズにできない、浅いと感じる方は胸郭のリセットから始めてほしい。Be-Styleのセッションでも必ずお伝えする欠かせないリセット。胸周りの硬くなった筋肉を緩めることで
呼吸の主要筋・横隔膜の動きを引き出し、肺を存分に広げ呼吸がしやすくなる。
胸郭のリセット方法はこちら。
自然呼吸をしている状態であなたの舌先はどこにありますか?
先ほどの呼吸法でもお伝えしたが上の歯茎につくのが理想。
唇は優しく閉じ、奥歯は噛み締めず、ゆったりと鼻から吸って鼻から吐く。
口から吐いても構わないが吸うのは必ず鼻から。
口呼吸は喉の乾燥の原因となり、ウィルスや雑菌がダイレクトに気管に入ることで感染症のリスクが高くなる。その点、鼻呼吸は鼻毛が適度な湿気を保ってくれる上に、鼻の中の複雑な構造でウィルスをブロックしてくれるので安心。鼻毛、素晴らしい。身体に無駄なもの、いらないものなんてないのだ。
また鼻で呼吸すると、副鼻腔では一酸化窒素が生成される。一酸化窒素は血管を柔軟に強くするといわれる物質。血管を若返らせるありがたいもの。主に下半身の運動によって生成されると
いわれているが、運動せずして鼻呼吸でそれができるなら、いいことだらけだ。
呼吸でコアが安定すると身体は動かしやすくなる。無理な力を使わずに負担を少なく身体を使えるようになる。姿勢は美しくなりお腹も引っ込む。呼吸は身体全てを司っているとも言える。
呼吸を意識してするだけで脳を覚醒するセロトニン神経を活性化することもわかっている。
うつや、キレやすさにも大きな影響を与えるセロトニンは、良質の睡眠に不可欠なメラトニンホルモンの材料なのだ。いますぐできるのが呼吸のいいところ。場所も選ばず、道具もいらない。
背骨(Backborn)を整え、呼吸(Breath)を深め、美しく(Beauty)
Be-Styleでお待ちしてます!
CHiHiRO