近年、「コアトレーニング」「体幹トレーニング」が流行し、本やインターネット、SNSでいろんなエクササイズが取り上げられています。
普段、コアトレーニングをされている方は、どんなトレーニングをされているでしょうか?
コアや体幹と聞くと、お腹周りをイメージする方が多いかと思います。
いろんな捉え方がありますが、コア=身体から手足、首を除いた胴体の部分と広い意味で捉えていたり、
狭い意味では横隔膜・腹横筋・多裂筋・骨盤底筋群を指すこともあります。(インナーユニットと呼ばれています)
じゃあお腹周りのトレーニングがコアトレーニングになるかと言われると、もちろんそうなのですが、忘れてはいけないコアの筋肉が実は隠れているのです。
先ほどのようにコアといえばお腹周りなイメージがありますが、コアには首の筋肉も含まれるようになりました!
私たちが手をあげたり脚を動かす時には、まず、コアの筋肉にスイッチが入り、姿勢を安定させてからその次に身体が動き出すのが本来の形ですが、先ほどのインナーユニットに加え、首の深いところにある筋肉も反応が出ていることが明らかになりました。
その筋肉が深部頚椎屈筋群と呼ばれ、「椎前筋」と呼ばれる筋肉たちです。
簡単に言うとそのまま首の深いところにあり、頸部(首)を曲げる筋肉です。
働きとしては、
①顎を胸につけるように首を曲げる
②顎を引くように頭部を曲げる
③自然な頚椎の前弯を支える
④頸部後面の筋群と連動して頸部を保護する
特に③番に注目すると今悩んでいる方が多いストレートネックでは、
この自然な前弯がなくなってしまいます。
そうなれば反対側の首の後ろはずっと緊張したままになり、首こり肩こりの
原因にもなります。
コアの筋肉はユニットとして共同で働くため、一つが欠けてしまうだけで
力不足になってしまいます。
なので、どれか一つの筋肉を集中的にトレーニングしたとしても、他の筋肉が
使えていなければ使えていないことになります。
お腹が気になるから腹横筋だけ!というわけにはいかないのですね。
他の横隔膜、多裂筋、骨盤底筋群、椎前筋群が同時に反応してこそのコアトレーニングなのです!
首で言うならば、ストレートネックの方は首だけでなく、その他の筋肉の
機能を上げていくエクササイズも必要になってきます。
そして、エクササイズにおいても、コアトレーニングコアの使い方としては、背骨一つ一つを滑らかに動かすソフトな使い方と、ガチッと固めるハードな使い方があります。
最近よく巷で見かけるエクササイズはカチッと固めるキープ系のエクササイズが多いかと思います。
それももちろん大事ですが、それだけ!では動くときに身体が緊張してしまい、不自由になることもあります。
大事なことは、固めることもできて、柔軟に動くこともできる状態を作っておくことです。
一度キャットのエクササイズで背骨がちゃんと丸められるかチェックしてみてください。
コアを正しく使いたい方、ストレートネックによる首や肩の不調でお悩みの方はご相談くださいね!