「慢性的に肩こりだけど、これって改善できるの?」
「マッサージだと一時的な効果しかないのはどうして?」
そのような疑問はありませんか?
肩こりは肩だけに原因がないことが多く、「肩を揉む」ということでは改善しないということがあります。
あなたはご自身の肩こりの原因がどこにあるかご存知でしょうか?
日常の姿勢の崩れにより、肩に負担がかかり、肩こりにつながっているというケースもあります。
当記事では、治らない肩こりの原因と根本的に解決する方法をお伝えします。
肩こり改善にオススメのエクササイズはこちら↓
肩こりが治らない根本的な原因として、肩こりの原因を理解できていないことや姿勢の崩れにより、肩に負担がかかっているということがあります。
肩こりの改善方法として、肩を揉んだり、温めたりする方法がありますが、一時的に良くはなったとしてもまたすぐに戻ってしまうというパターンが多いです。
・肩こりを引き起こす筋肉
・肩こりと姿勢の関係
この2つの観点で説明していきます。
肩周りにはあらゆる方向に筋肉がついています。
代表的なものが以下の筋肉です。
・僧帽筋・・・頭と首の付け根から背中までついている大きい筋肉。
上部は肩甲骨を引き上げる筋肉で肩こりに関わる。
・菱形筋・・・左右の肩甲骨を背骨側に引き寄せる筋肉。
菱形筋が固まると肩甲骨の動きが妨げられ、肩こりの原因になる。
肩周辺以外も固まって肩こりの原因になっている筋肉があります。
それが脇についている筋肉です。
・前鋸筋・・・肩甲骨から肋骨にかけてついている筋肉で、肩甲骨の動きをサポートしている。
前鋸筋が固くなると肩甲骨の動きが悪くなり、肩こりにつながる。
・広背筋・・・脇の下から腰まで背中全体をを覆うようについている筋肉。
背中全体が固まっているから肩こりにつながっているケースが多い。
他に首周辺の筋肉など肩こりに関わる筋肉は多くあります。
どれか1つだけというケースは少ないですが、どこの筋肉が固まっているか知ることで対処の方法も変わってきます。
次の項目では、こういう姿勢では肩こりにつながるということをお伝えします。
先ほどお伝えした肩こりを引き起こす筋肉が固まる原因として、姿勢の影響があります。
肩こりと姿勢の関係を2つ紹介します。
・肩こりが治らない人の姿勢1:猫背
・肩こりが治らない人の姿勢2:反り腰
猫背姿勢により慢性的な肩こりに悩まれている方は多いです。
特にデスクワークが多い方は以下のような姿勢になっていませんか?
このような猫背姿勢では、
1.肩甲骨が外側に開いて、腕が内側に捻れる。
2.僧帽筋(中部・下部)、菱形筋は伸ばされて使えなくなっていく。
3.脇が開くことにより、肩が上がる。
4.僧帽筋(上部)は使いすぎて固くなり、前鋸筋は使えなくなっていく。
5.肩甲骨がニュートラルの位置から外れて凝り固まる。
という流れで肩こりにつながります。
また、頭が前に出ることにより、重い頭を支えている首や肩にかかる負担が大きくなって肩こりにつながるといったケースもあります。
反り腰だと腰痛につながりやすいというイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、反り腰が猫背につながり、その結果肩こりになるというケースも多いです。
反り腰では、「頭を前に出すことによってバランスをとる」ことによって猫背姿勢にもつながります。
反り腰による猫背は、↓の写真(右側)のような状態です。
反り腰を改善することが猫背改善につながり、肩こり改善にもつながります。
肩こりの原因を知るために、ご自身の課題がどこにあるかを知ることがまず大切です。
姿勢の状態と肩の可動域をセルフチェックする方法をお伝えします。
ちなみに、肩の可動域に課題があった方は肩甲骨を緩めることが必要です。
肩甲骨を緩める方法を説明した記事があるので参考にしてみてください。
つらい肩こりに効く!カチカチに固まった肩甲骨をゆるめる方法
壁を使って立ち姿勢の状態をチェックしましょう。
1.かかとをつけて壁にもたれます。
2.腰に手を入れて手の平が何枚分入るか確認する。
3.後頭部が壁についているか。ついている場合はあごが上がっていないか確認する。
このときに
・腰の浮きが手の平一枚分以上→反り腰の可能性
・後頭部が壁につかない、あご上がり→猫背の可能性
があります。
反り腰や猫背の可能性があった方は、肩の可動域も低下している可能性があります。
肩の可動域も合わせてみていくことで、よりご自身の課題が分かります。
以下の2つの動作をチェックしましょう。
・バンザイ動作
・結帯動作
立った姿勢で両手を上げたときにどこまで腕が上がっているかチェックしましょう。
・耳の横まで腕がまっすぐ上がっているか
・腰を反って腕を上げていないか
耳の横まで上がらない、腰を反って上げてしまうという方は、先程紹介した肩こりにつながる筋肉(僧帽筋、広背筋、前鋸筋など)が固まっています。
着物の帯を後ろで結ぶ動作を結帯動作といいます。
腕を後ろに回し、親指をどこまで上げることができるかチェックしましょう。
・腕を後ろにもっていき、手を肩甲骨の位置までもっていくことができるか。
・左右差がないか。
手を上までもっていきにくいという方は、肩甲骨周りの筋肉が固まっていることにより動作が制限され、四十肩・五十肩の原因にもなります。
肩こりが長引く場合、首の骨や肩関節に原因となる整形外科的疾患がある肩こりの可能性もあります。腕のしびれがあったり、力が入りにくかったりするという方はその可能性が高いです。
以下では、整形外科的疾患に伴う肩こりで代表的な4つの症状を紹介します。
整形外科的疾患に伴う肩こりを4つ紹介します。
・頚椎症
・頚椎椎間板ヘルニア
・胸郭出口症候群
・肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
首は、頚椎(けいつい)と呼ばれる7つの骨により構成されています。
頚椎の加齢による椎間板の変性などにより、頸部などに痛みなどが発生することを総称して頸椎症と呼びます。
神経や脊髄が圧迫され、首や肩甲骨付近の痛みや、首肩から腕や手にかけて痛みやしびれを生じることもあります。
7つある頚椎、その間をつなぐクッションである椎間板の中に存在する髄核というゲル状の組織が、外に飛び出してしまった状態。 飛び出したヘルニアが神経を圧迫することでしびれや痛み、運動障害などの神経症状が出現します。 加齢による変性、姿勢不良、激しい運動などによる負担が椎間板にかかることで発症します。
つり革につかまる、洗髪する、物を干すなど、腕を持ち上げるような姿勢をとると、腕がしびれたり、だるくなったり、痛みを生じたりします。
首の付け根のところで、神経や血管がはさまれたり、引っ張られたりすることで症状がでてきます。
なで肩の女性、上半身を鍛える男性、スポーツを日常的に行う人、および重労働をする人が胸郭出口症候群になりやすいとされています。
肩関節に痛みと運動制限をもたらす疾患の総称。関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して肩関節周辺の組織に炎症が起きることが主な原因と考えられています。
ある日突然生じることもあれば、徐々に症状がでてくることもあります。
動かすと痛い、夜痛みで眠れない、腕が上がらない・引っかかる感じがあるなどの症状がでてきます。
4つの疾患について紹介しましたが、これらは普段の姿勢を見直すことで予防することができます。
デスクワークで背中を丸めて、頭を前に突き出して作業することを続けることにより、上記の疾患につながります。症状が出てからでは治るまで時間がかかってしまいます。症状につながらないように姿勢を見直す、肩周りの筋肉を動かすことを心がけましょう。
肩こりの間違った対処法は、「肩を揉むだけ」を繰り返すこと。
強く叩いたり、揉んだりすることで筋肉を傷つけて症状を悪化させることもあります。
強く叩いたり、揉んだりすると、
・筋肉の膜(筋膜)が破けて損傷する。
・損傷した筋肉が回復するときに筋肉はさらに硬くなる。
・揉む強さに慣れてきた筋肉はさらに硬くなる。
というようにどんどん悪循環になっていきます。
先ほど肩こりが治らない根本的な原因として、肩こりを引き起こす筋肉が一つだけではないということをお伝えしました。
肩が凝っていることは結果であり、肩以外のアプローチをしていくことが大切です。
肩以外の例について紹介している記事があるので参考にしてください。
肩こりの肩には触れずに改善できる!?
次の項目で根本的に解決する方法をお伝えします。
肩こりを根本的に解決するために、固まった部分を動かし、呼吸を見直し、肩への負担を減らしていくことが大切です。
肩こりを根本的に解決する3つの方法をお伝えします。
・肩甲骨を動かす
・背骨を動かす
・深い呼吸を手に入れる
肩の可動域チェックで課題があった方は、肩甲骨を動かすエクササイズがオススメです。
肩甲骨の動きを出すために以下の順番で行うと効果的です。
1.背中の筋肉(広背筋)のストレッチ→4スタンスストレッチ
2.肩甲骨を動かすエクササイズ→肩トントン
<4スタンスストレッチ>
ポイント:呼吸を止めないこと。背中に空気を入れるイメージで行うと、よりストレッチがかかる。
<肩トントン>
ポイント:肘を曲げずに、肩を床にトントンと叩きつけるイメージで行う。
猫背や反り腰の姿勢では、背骨の本来の状態でもあるS字カーブが崩れてしまうことがあります。
そうすることで、背骨の動きが制限され、固まりやすくなります。
背骨の動きは以下の4つです。
・屈曲→丸める
・伸展→反らす
・回旋→捻る
・側屈→片側に曲げる
捻る動き、丸める動きができるエクササイズを2つ紹介します。
1.捻る動き→ソラシックツイスト
2.丸める動き→ロールオーバー
<ソラシックツイスト>
ポイント:息を吐きながらゆっくり手を動かして胸を開いていく。
<ロールオーバー>
ポイント:背骨を一つずつ動かすように、ゆっくり行う。
背骨を動かすことがその周りの筋肉を動かすことにつながり、肩こりにつながる筋肉を緩めることにもつながります。
呼吸も肩こりに深く関わっています。
呼吸は肺が自力で収縮している訳ではありません。
呼吸筋という筋肉の働きにより、肺を膨らませたり、縮めたりしています。
浅い呼吸と深い呼吸の違いは、使われる筋肉が違うという点です。
・浅い呼吸・・・呼吸補助筋(胸鎖乳突筋、斜角筋、僧帽筋など)が使われる
・深い呼吸・・・主呼吸筋(横隔膜、肋間筋など)が使われる
全力疾走したあとには、横隔膜や肋間筋の働きだけでは酸素供給が間に合わず、呼吸補助筋を総動員して息を吸おうとするので、肩を大きく上下に動かして呼吸をします。
主呼吸筋が固まって働きが悪くなると、平常時でも全力疾走したときと同じように呼吸補助筋を過剰に使って呼吸することになり、肩こりにつながります。
深い呼吸を身につける方法を動画で説明しているので、参考にしてください。
根本的に肩こりを改善する方法をお伝えしましたが、実際にBe-Styleのレッスンを受けた方がどのような変化がでているか紹介します。
1. 20代女性 お悩み:肩こり・首こり、むくみ、冷え、猫背
2. 30代男性 お悩み:肩こり・首こり、からだの歪み
3. 40代女性 お悩み:肩こり・首こり
それぞれ見ていきましょう。
20代女性 お悩み:肩こり・首こり、むくみ、冷え、猫背
<ご来店前のお悩み>
デスクワークが長く、肩周りの硬さを感じていました。
猫背だとよく言われることもあり、改善したかったです。
普段運動する機会がないので、足の冷えやむくみも強かったです。
<実際に体験してみてのご感想>
短時間で肩周りのスッキリを感じることができました。冷えやむくみを改善する方法も教えてもらえ たので、家でエクササイズを頑張りたいと思います。
激しい運動は苦手ですが、私でもできるエクササイズだったのでこれなら続けられると思いました。
30代男性 お悩み:肩こり・首こり、からだの歪み
<ご来店前のお悩み>
肩こりがあり、日常の身体の動かし方の特性上特に右肩に負担を感じていました。
仰向けに寝たときに身体の左右のつき具合に差を感じており、ずっと右肩が上がっている感じです。
<実際に体験してみてのご感想>
骨盤の歪みや身体の状態を一瞬で判断してくださりました。
セッション前と後の違いも身をもって感じられました。
自宅で行うケア方法も示してもらえたので、安心して続けられそうな気がしました。
40代女性 お悩み:肩こり・首こり
<ご来店前のお悩み>
普段トレーニングをしていましたが、肩まわりが重く、体力の低下を感じていました。その影響からか頭もどんよりとした感じがしてなんとなくスッキリしないという感覚がありました。
<実際に体験してみてのご感想>
カラダがとても楽になり、特に硬くなっていた肩まわりが軽くなりました。
おもりが取れたような感覚です。その影響からか、頭もスッキリして、視界がパッと開けた感じがしました。
身体の基本に注目したトレーニング方法だったので、これからに役立つと思い、続けて受けようと思いました。
他にどのようなお声があるか気になる方は以下からご覧ください。
→お客様のお声 Customer’s Voice
今回の記事では、治らない肩こりの原因と根本的に解決する方法について詳しく解説してきました。
治らない肩こりを根本的に解決するために、「肩が凝っているから肩を揉む」というよりは根本の原因でもある姿勢の崩れを改善していくことが重要です。
そうすることで、肩への負担を減らしていきましょう。
しかし、「自分の姿勢のどこに原因があるか分からない」ということもあるでしょう。
その場合は、プロの目線でチェックしてもらうことをオススメします。
デスクワークなどで固まった筋肉を緩めて、使えていない筋肉を動かすことが肩に負担がかからない姿勢を身につけていくことにつながります。
「治らない肩こりを根本的に解決したい」という方は以下をご覧ください。