季節の変わり目や気圧の関係で不調を感じやすいという方が最近多い印象です。
お仕事で休めなかったりすると、その不調に薬で対応される方もいらっしゃると思いますが、極力薬ばかりに頼りたくないですよね。
そんなあなたに姿勢改善アプローチでこの不調を改善するヒントをお届けしたいと思います。
ここに関わってくるのは自律神経を整えるということです。
自律神経とは交感神経と副交感神経に分けられます。
交感神経は闘争逃走神経とも呼ばれ、人が起きて活動している時に優位になります。
この時は血管が収縮して血圧が上がり、活動的な状態になります。
副交感神経は反対で血管が緩んで血圧が低下し、リラックスした状態になります。
交感神経と副交感神経がうまく切り替わってバランスが取れていれば良いわけですが、
このバランスが崩れてしまうことで不調を感じやすくなってしまいます。
特に現代人はストレスやパソコン、スマートフォンなど電子機器の利用で交感神経優位になりがちです。例えば、夜寝るといった副交感神経のスイッチを入れたい時に切り替えができず、交感神経に偏ったままでは身体を休めることができません。このような蓄積が不調へと繋がっていくのです。
自律神経を整えたいと考えた時に、唯一人間が意識してアプローチできるのは呼吸です。
実は、交感神経が息を吸った時に、副交感神経は息を吐いた時にスイッチが入る仕組みになっています。
つまり、交感神経優位な日本人は息を吸いすぎる傾向がある、息をしっかり吐けていないということになります。
したがって、息をしっかり吐けるということが自律神経を整えるために重要な要素となります。
とはいっても、実際に私の不調に関係があるの?
と思われる方が多いと予想されますので、実際にチェックしてみましょう。
息が吐けていない、つまり呼吸が浅い方は肋骨が硬い傾向があります。
本来息を吸った時に上の肋骨は前に拡がり、下の肋骨は横に拡がります。
手を当てて確認してみましょう。
動きを感じにくい、どちらも前に拡がるという方は肋骨の正しい動きが出ていないということになります。
また胸とお腹に手を当てて呼吸をした際、息を吸った時に胸とお腹が同時に膨らみ、吐いた時に同時にしぼむということができていれば、肋骨は正しく動いています。
どちらかが動いていない、遅れてくる、もしくは互い違いに動く場合は正しい動きが出ていません。
また、肋骨が硬い傾向にある方はこのような姿勢になりやすいです。
いわゆる、反り腰姿勢ということです。
スマホ首のように頭が前に出てしまうのが併発しているパターンもあります。
そして、その方は仰向けになった時に腰の下に手のひらが1枚以上入ります。
さらにチェックするならば、自然に息を吐いた時から息を止めて自然に吸うまでに何秒かかるか測ってみましょう。あくまでも吸うのを我慢し続けてではなく、自然に吸いたいとなる瞬間までです。理想は40秒と言われていますが、20秒以下であれば吸いすぎ傾向が強いと言えます。
もちろん、胸とお腹が同時に膨らんで同時にしぼむように意識するだけでも効果はあります。
しかし、呼吸に対しての意識が難しいと感じられる方も少なくありません。
そんな時は肋骨を柔らかくするエクササイズを実施しましょう。
まずは肋骨を硬くしてしまう大きな筋肉をストレッチします。
広背筋のストレッチ
肋骨の動きを出すエクササイズ
オブリークツイスト
実施していただいた後に肋骨の動きを再確認したり、息を止めて何秒で吸いたくなるか
チェックしてみましょう。より肋骨の動きを感じることができたり、吸うまでの時間が長くなっていればエクササイズ成功です!
動きが難しく感じた場合はぜひスタッフに相談してくださいね!