これです。
筋肉がけいれんを起こして強く収縮し、そのまま硬直して、自分の意思で動かせなくなった状態のことを「つる」といいます。
昔はふくらはぎ(腓腹筋・ひふくきん)を「腓(こむら)」と呼んだため、主にふくらはぎがつった状態を「こむらがえり」というそうです。
でも筋肉がつるのはふくらはぎだけでなく、いろんな部分で起こる可能性があるので、ふくらはぎ以外でつったことがある人も多いのではないでしょうか? ちなみに私は土踏まずがつることがあります。
筋肉には、強い負担がかかった時に損傷しないように極端な伸長・収縮が起こらないようにする働きがあり、筋繊維の中にある筋紡錘と腱紡錘がセンサーとしてその役割を果たしています。
「つる」症状について、ふくらはぎを例にとって説明します。
私たちの足は、ふくらはぎの筋肉が緊張して縮むとアキレス腱が伸びる構造となっています。
筋肉が極端に縮むとアキレス腱にある腱紡錘が腱の伸びすぎを防ぐために、これ以上縮まないように!と筋肉に対して指令を出すのですが、それがうまく働かず収縮が続いたときにつってしまうのではと考えられているようです。
筋肉疲労、冷え、加齢のほか栄養不足や発汗によるミネラルバランスの乱れから腱紡錘の働きが低下することなどが原因の一因。
ところが、まだよくわかっていないことも多いのだとか。
水泳中:筋肉疲労、冷え、発汗 など
運動中:筋肉疲労、発汗 など
登山中:筋肉疲労、発汗、気温の低下 など
就寝中:日常生活での筋肉疲労、発汗、足の体温の低下、腱紡錘の働きの低下 など
冷え:夏場はエアコンによる冷え
夏だからと油断は禁物、足元の冷えにご用心。
◆バランスの良い食生活を心掛けてさまざまな栄養素を摂る
マグネシウム、カルシウム、カリウムなどのミネラルのうちマグネシウムは食生活の欧米化により不足しやすくなっている。
玄米や海藻、アーモンドなどのナッツ類、するめなど
◆適度な水分補給。
発汗によるミネラルバランスの乱れを補い、カルシウムやマグネシウムの働きを助けるクエン酸入りのスポーツドリンクも○。
◆血行をよくする
◆筋肉に疲労をためない
◆筋肉を温める
入浴は血行を促進するので疲労回復が期待できます。
足首回しはふくらはぎを伸縮させることもできるので効果的です。
ゆっくり、ふくらはぎを伸ばす
長座の姿勢なら、足裏にタオルをひっかけて、つま先を持ち上げる(背屈)ようにして膝を伸ばします。
そう言えば、ある部位を狙ってトレーニングをしている際に、そことは違った部分がつったことがありました。お尻の筋肉を鍛えるつもりがふくらはぎがつったのです。
使いすぎているところは緩めましょう。
使えていない所はトレーニングしましょう。
普段Be-Styleでお伝えしていることですね。
その時の私は、使えていない・もっと使えるようになりたいお尻をトレーニングしたかったのですが、お尻が弱かったためにふくらはぎが代わりに頑張った(=代償。そして頑張りすぎて筋肉が疲労した)わけですね。
もちろんその他の理由も考えられますが、ふくらはぎが頑張った結果として、つったのだと納得しました。
目標に向けておカラダを整えようとセルフケアに励む中で、もしつってしまうことがあれば、遠慮なくおっしゃってくださいね。
フォームの確認をしたり、内容を見直したりすることでお手伝いできます。
誰にでも起こることのある症状なので病的なものでない場合がほとんどですが、心配な場合は医師の診察をお勧めします。
参考文献:もう怖くない!筋肉のつりこむらがえり 痛みの原因と対処法を徹底解説
分かりやすく書かれていますので興味のある方はぜひ読んでみてください。